集団生活が苦手な息子の少し変わった行動
小学生の時、こんなことがありました
小学生時代は、私自身息子SRの成績や運動について、あまり違和感を持つこともなく、SRは卒業したように思います。
成績はそんなに悪くなかったと思います。
通学時、行き渋ることがたまにあったと記憶していますが、そんな時は妻が送っていたので、まあだれでも有ることかな!くらいでした。
気になることと言えば、SR君の希望もあって、塾や剣道といった習い事に通うことがありましたが、最後までやり遂げず全て途中で止めたことでした。
このことは、子供の頃の私自身にも覚えが有って、学校以外のこういった行事が殆ど続かなかったことを覚えています。
したがってSRの行動もあまり気にすることはありませんでした。
今になって考えると、息子SR の場合はおそらく他人とのコミュニケーションや団体活動が苦手ということ、人前に出ると緊張感が高まり自分を出せないというか、話ができないということでしょう。
あれだけ家ではおしゃべりなのに人前ではできないのです。
例をあげると、授業参観などで一人ずつちょっとしたことを一言父兄の前で発表することも、事前に練習しているにもかかわらず本番になると言葉が出ません。
先生が耳元で囁いて促しているのに、それでも言葉が出ないのです。
表情はまさしく緊張しているのが丸分かりです。
この場面を見た私の気持ちは、“頑張れSR”と心の中で思ったのと、“あれ、学校ではこんな感じなのかな”という少し心配になった事でした。
でも、家に帰るといつものSRに戻り良くしゃべり活動的です。じっとしていません。
この落差変ですよね。
でもこの時は何とも感じませんでした。
無邪気な低学年から、自我が芽生え、個性が出てくる高学年になるに連れて、学校に馴染みにくいSRは徐々に居心地が悪くなっていったのかもしれません。
それでも帰宅後や休みの日などは特定の友達がいたようで、よく遊びに行ったり来たりしていました。
少数の慣れた友達には遠慮せず、自由に自分を出せていたようです。
こんなことがありました。
ある日一緒に遊んでいた友達が、夕方が来ると急に帰ったのです。
いつもだったらまだ遊んでいる時間です。
どうしたのかとSRに聞いたら、塾の時間だと言うのです。
そりゃそうですね、塾の時間が来たら帰りますよね。
これ、誰が考えても普通のことだと思います。
ところが息子SRの場合は違うんです。
遊びに夢中になって塾の時間が来ても帰ってこないんです。
友達はSRが塾の時間というのを知りません。
結局、遊び続けて塾には行かないんです。
SRにとって、塾よりもせっかくできた友達のほうが大切だということでしょう。
そして友達と楽しく遊んでいるのを中断してまで、塾に行くという気持ちは起きなったということです。
いや、塾に行く日だというのを忘れていたのかも知れません。
でもそうだったら次は行きますよね。でもそれは無かったですね。
これが後日、不登校(当時は登校拒否)になっていくことの兆しだったのかも知れません。
そうこうしながらでも卒業の日を迎え、そして息子SRもいよいよ中学生になる時がやってきました。
中学生になると複数の小学校から生徒が集まり、先生方も学科ごとに変わるという小学校の時とは環境が様変わりします。
ますますコミュニケーション能力を必要とします。
果たしてSRはこの中学生生活をどのように過ごして行ったのでしょう。
私達家族の波乱万丈の人生の序章が始まります。
次回からはその辺のことを書いていこうと思います。