引きこもった息子が高校中退へと向かった経緯について話そう
知らず知らずのうちに親子関係は悪化の一途を辿った
こんにちはノンキーです。
前回の記事ははこちらから。↓↓↓
1学期が終わり夏休みになりましたが、息子SRはほとんど引きこもり状態で家に閉じこもってばかりです。
友達が誘いに来ても、出て行かないばかりか居留守を使うのです。益々休み癖がつきます。
こんな状態にありながら本人は、2学期には学校へ行くというのですが、過去の経験からこんなことは到底信じられません。いつものことです。
この夏休み中は、私達もあまり構わず相手にしなかったと記憶しています。本人もその方が好都合でしょう。
学校は休みなんですから、親子が衝突することはめったにありません。ましてや息子SRは2学期には通学すると言うんですから信用出来ないと思っても、少しは期待してしまいます。
気休めですがね。
さて、2学期が始まりました。予想通り息子SRは行きませんよ。
担任の先生が来宅され、通学を促してもはっきりしません。
たまに妻が自動車で送ることで行くことは有りましたが、こんなことで解決策になるはずもありませんし続きません。
2学期も不登校の始まりです。
それだけではありません。
部屋から出てこない引きこもりの始まりでもあるのですが、自分の用事の時は妻に車で送ってもらうのです。
例えばちょっとした買い物やレンタルビデオ等ですかね。妻はその間は車中待機です。
妻もパートで働いているので、息子SRの都合にそうそう合わせられるはずもありません。
息子SRが無理を言ったときなどは、当然叱ったりもします。
そして親子ともどもお互いにストレスが溜まっていくわけです。
こんな状態が何日も続くと、ストレスから関係が感情的になっていきます。
つい親の口調もきつくなり、息子SRも反発的になってくるのです。親子喧嘩の始まりです。
叱ったり、反抗的になったり醜いですね。
真面目に通学さえすればこんな事にはならないのですが、行くことができないのです。
何度も言いますが、この時点では判明していない息子SRの特性があったのです。
息子SRに対する家族の態度は徐々に冷たくなっていきましたね。息子SRも辛かったと思いますよ。そして反発がエスカレートしていきます。
親子双方ともこの関係悪化を止めることができるほどの冷静さは無かったのです。
この頃でしたか、妻が私に聞いてくるのです。
“息子SRが働いている姿をイメージできるのか?” と。
この時は考えてもいなかった事ですので、返事に窮しましたが改めて考えてみると、息子SRが働くというのはこの段階ではイメージできませんでした。
しかし年齢的には16歳ですし、労働という切り口から本人を見た場合、少しは見えるものがあっても良いのかと思いますが、全くと言っていいほどその欠片も感じません。
働くには余りにも幼稚な感じがするのです。
とは言っても親としては贔屓目に見てしまいます。
まだまだ若いのだから、その内労働にも目覚めてくるだろうと。
息子SRは働いて報酬を得て、それで自分の生活を維持していくという理屈は分かっていますし、その欲求も持っています。
でも今後の成長を勘案しても、社会に出て自立できるかというと、何とも頼りない感じがするのです。
またまた親として何かの方策を考えないと、このまま推移していくと悪化の一途を辿り、取り返しの付かないことになるのではと思ったのでした。
そしてもう、現在の高校へ行くことは無いでしょう。
2学期も終わる頃、私は息子SRを連れて中退の意思を伝えに学校へ行きました。
校長先生と担任の先生が対応して下さいました。
1年前に合格した私立の高校への転校を勧めて頂いた記憶がありますが、この時はそのようなことを頼むことはできませんでしたし、息子SR本人もその意志はありません。
結局中退のお願いをして、その学校を後にしたのです。
息子SRはと言うと意外にも元気で、プレッシャーから開放されたという表情です。
学生で言う3学期は何もせず、ただ家庭で過ごすことになったのですが、このまま働きもせず学校も行かないと言うのは、将来が危ぶまれます。
私達両親は、せめて高卒の資格は得て欲しいと考え、息子SRへ新学期から再度、高校への挑戦を促したのでした。
息子SRは将来は就職して仕事をし、収入を得なければいけないということは何となく理解はしていたようです。
ただそれが一体どんな事なのか、どのようにすることなのか、詳しくは分かってなかったのでしょうね。
ともあれ息子SRは、再度高校へ行くことの意思を表明したのです。
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございます。
次回、息子SRの高校再挑戦が始まります。