息子SRにとって“良かったのか、悪かったのか!? 今でも不明な中学生の時の出来事
中学生の時の息子SRの貴重(不思議)な体験
こんにちはノンキーです。
今回は、息子SRについて中学生時のある出来事について書いて行こうと思います。
実は息子SRは、中学2年生の2学期~3学期にかけて山村留学という、ある地域に転校して過ごした時期がありました。
通学していた中学校での友人関係、勉強や部活について段々と行けなくなることに起因する、通学への不安定さに将来への危機感を感じた妻が、本人にとって何か前向きに行動できるようになる施策は無いのだろうかと色んな情報の中から、ある地域(地域の特定はここでは伏せておきます)の情報を入手したのです。
そのある地域とは、息子SRのように学校に馴染めない、不登校もしくは不登校気味の子供たちを受け入れ、周りのストレスから開放され自由に伸びのびと成育できる環境を提供している“〇〇自然学園”と言います。
そこはある元教師の方が、保護者が不在となる下校時に、小中学生を預かり、子守役をする役割として開塾したもので、その後「もっとたくさんの子ども達に勤労体験をさせてあげたい」との想いから1992年に〇〇自然学園として発足したものです。
しかし現在は、自然体験を通して子どもたちの健全育成に取り組み、多くの山村留学生が学園で生活を送りましたが、財政上の理由で数年前に事業を終了しています。
さて、われわれ親子3人は中学2年の夏休みを利用し、長時間かけて下見に行くことにしました。
そこは、林業を生業とする小さな町の山のほぼ中腹あたりに存在する数棟の建物でした。
(ホームページよりコピー)
園長先生は創始者の奥さんで、数人のスタッフが子どもたちのサポート役として働いていました。
そしてここで暮らしている子どもたちは年齢もまちまちで、全員で10人たらずでした。
お世話役のスタッフの皆さんは、思いやりのある良い方ばかりだったという印象があります。
それから、通学する学校は地元の学校への転入になります。
この自然学園が小中学校が提携して、こような子供たちを受け入れ、学園の趣旨に沿った教育をしているようです。
我々親子3人は、ひと通り見学を済ませ、責任者の園長先生やリーダーのスタッフの方からの説明を受けました。
主な趣旨は下記のような内容です。(〇〇学園の事業内容から引用)
・現状に馴染めない児童、生徒を預かり、共同生活や動・動植物の飼育・栽培等の生活体験を通じて、自立心や愛育心を養い、感謝と思いやりある心を育てる。
・通学希望者には、地元の小・中学校に留学させることで、行き届いた学習指導を受けるとともに社会性を伸ばし、山村との交流を図る。
・不登校児童や心の弱い児童生徒は、親元を離れた共同生活を勤労体験を通じて社会適応力を身につけて、元の学校への復帰のお手伝いをする。
今、読み返してみると素晴らしい文言ですね。
しかしながら、この内容について私はあまり関心が無かったようで、当時はただ息子SRがここをどのように感じたのかのほうが気になりました。
現地の建物や環境は確かに設立趣旨に沿ったものでしたが、息子SRにはまだまだ適した相応しい場所でないのでは?、というのが率直な感想でした。
この感覚は、親の贔屓目(ひいきめ)もあるでしょうが私は直感的にそう感じました。
と言うのは、ここでお世話にならなくても現在の学校で頑張って行けばなんとかなるのではないか!と言う思いです。
この時は結論は出さず後日の返事と言うことにしましたが、その際、息子SRに意見を聞いてみると、“ここに来る、来ても良い”といったような返事をしたのです。
私にしてみれば “えっ本心か(今でいう“マジか?”)?” と言った驚きです。
しかし息子SRは肯定的です。
でもまあ、即断せずに帰ってからの正式返事ということにして、その日は帰ることにしました。
結果は冒頭に述べている通りですのでお判りと思います。
車で約3時間(高速含め)離れた、遠い山村での1日でした。
さて次回は、その山村での息子SRの生活について書いて見ようと思います。