3ヶ月半に亘る入院生活の成果はあったのか?
こんにちはノンキーです。
暫く記事更新から離れていましたが、また書いていこうと思います。
前回の記事はこちらから↓↓↓
息子の入院生活が始まりました
当初は主治医が会わないとか、食事がどうのとか色々不満を言っていましたがその内慣れてきたようです。
一番困ったのが、入院した翌日からほぼ毎日電話が掛かってきたことです。
携帯で電話することは禁じられていたため、公衆電話でかけてくるのですがコインを入れながらですので金額が張ります。ですのであまり長時間はかけることができません。内容はいつも同じで“早く退院したい”の一点張りですね。
結果的には息子の入院日数は約3ヶ月半でしたが、入院中には精神的に問題のある症状を確認できなかったというのが理由でした。
入院の患者さんの病名・症状は多様で、特にうつ病の方が多かったようです。
そんな中で息子は数人の人と知り合いになり、一般社会から隔絶された環境ですがそれなりに過ごせたようです。
知能テストとその結論は
ある日、主治医から暫く入院して経過を見た後、精密検査をしたいという知らせがありました。息子の正確な症状を把握して病名を探り、それに沿った治療をするという主旨です。これこそ私どもが望んでいた息子への取り組み方です。
早速お願いして検査のその日を待ちました。そして検査結果の報告の当日、妻と連れ立って主治医のもとを訪ねて行ったのです。
検査の結果を主治医曰く“R君は軽い知的障害ですね”といとも簡単に言い放ったのでした。根拠は知能検査の結果から数人の医師で検討した結論だと言うのです。
親としては“え!知的障害?そんな馬鹿な。だって車の免許や携帯、計算や読み書きも普通にできるのになんじゃそら!!” といった感じです。全くもって信じる内容に値しません。
主治医は更に続けます。“そのため、R君は自分の主張を言葉でうまく伝えられず、それがストレスとなるのでしょう。結果、暴言・暴力といった行動に出るのです。” 事情を知らない人にはまことしやかに聞こえるでしょうが、長年息子と付き合っってきた親にとっては非常に短絡的な結論です。
その根拠になっているのは知能テストの結果から来ているというのです。
私にしてみれば、息子のような者が20歳の後半にもなって真面目にテストを受けるとは考えられません。まして専門医であればそのくらいは推測できるののでは無いかと思うのですが、その医師は極めて真面目にそう言うのです。
以前にも今回と同じ結論を言い渡した患者さんがいて、その事が信じられずに転院して行った事例があったとも付け加えました。まるでこの診断に異論があればよそへ行っても良いよと言わんばかりです。ここでもまたお医者さんの誠実さを感じるには至りません。
私は最初この主治医には、息子が発達障害と診断されていることを伝えており、またその旨を書いているであろう紹介状の内容も知っているはずなんですが、そのことについての言及は一言もありません。
私は聞きましたよ、発達障害との関連性はどうなのかと。しかし医師は知識が無いのか詳しく無いのか、あまり要を得た返事が帰ってきません。
結局「軽い知的障害」というだけの結論になっただけでした。大きな専門病院でもこんな状況です、たくさんの患者さんを抱えていても心底から治療に専念しているお医者さんは少ないのでしょうかね。
こんな話を聞きました
患者さんが病院のルールを守らなかったり、夜中に大声を出すといった迷惑行為をした場合、狭い個室に数日入れられるのだと。後日出てきた時には人が変わっておとなしくなっているというのです。かなり強烈ですね。
息子くらいのレベルではお世話になる所では無いのかも知れません。しかし息子が通院していた心療内科の紹介であり信用していますからね。
息子はけっこう年配の患者さんと仲良くなって可愛がられたようで、差し入れの食べ物を貰ったり、タバコを分けて貰ったりしていたようでした。
私も週に最低1回は、タバコや喉が渇くので飲み物やおやつ等差し入れていました。本人もそれが楽しみで電話やメールで頼み事の連絡を良くして来ました。
差し入れのついでに面談して話し相手になったり愚痴を聞いたりしながら、そして最後は早く退院したいとお決まりの願いを言うのです。
入院生活の成果は?
結局主治医の診断は変わらずで、息子は軽い知的障害ということで約3ヶ月半の入院生活を過ごした訳です。
その間、どのような治療をしたのでしょうか?息子に聞くと、投薬治療で眠気がひどく、食事や行事以外は寝ていることが多かったようです。行動を抑えるための鎮静剤が主だったのですね。薬名で調べればすぐ分かります。
息子にとって心身ともにゆっくり休めた一面もあったとは思いますが、精神的な改善には結びつかなかったと思います。
一方私達両親にとっては、息子と別居したおかげでリフレッシュできたことは否めません。
そんなことで息子の入院生活は短期間ではありましたが、良し悪し両面の結果を残して終了したのです。
そして退院後暫くはこの病院へ通院しましたが、見通しに埒が明かないため元の心療内科へ戻ることになったのです。
以上、息子入院の番外編でした。
最後までお読み頂き有難うございます。