ノンキーオヤジの 人それぞれ ・ 人生いろいろ

そうか!息子は発達障害だったのか !? 親子の葛藤 と顛末記

発達障害の息子と家族の長い長い奮闘の記録です

はじめに/人生なるようになる

今から20数年前は、発達障害という概念も名称もなかった時代ですから、親子共々何か釈然としない、生きにくい時期を過ごしてきた気がします。
私たちの家庭環境を見てどなたかが言いました。
“まあ、なるようになりますわ”
もちろん励ましの言葉です。
確かに現在を見るとなるようになりましたが、それが本人や家族にとって良かったのか、結果はひとつなので分かりません。
言えることは、いま現在の医療制度、社会制度や発達障害という障害の認知度の中で幼少期を過ごしていれば、おそらく本人や家族にとっても、少しは良い経過と結果になっていたのではないかと思います。
息子が現在どのような生活をしているのか、経過を辿って記していこうと思いますが、この記録が興味のある方の目にとまり、少しでも共感いただき、お役に立てれば幸いす。
現役時代はバブル期もあり、とにかく忙しい時代でした。
今ならブラックと言われそうな残業、休出が当たり前でむしろそれが美徳であり、効率よりも長時間労働が優先され、それに応えられる人が評価されるといった時代でした。
今でも時々社会問題になっていますね。
そのような 職場環境で過ごした私ですが、当時を思い起こすと不思議なもので、なぜか懐かしくさえ感じます。古い人間です。
あっ!、こういうことだから子育てに一生懸命取り組んでこなかったということですね。
要するに妻にまかせっきりになっていたということですかね。
息子に生まれつきの障害があったにせよ仕事、付き合い、自分の趣味中心に時間を使ってきた私が、少しでも息子のために柔軟に、そして目線を下げて対応していれば、結果は変わらないとしても、本人や家族はもっと楽に過ごせたかも知れません。
これまで発達障害は、社会的な理解が乏しく適切な対応や支援が不十分でしたが、平成16年に発達障害者やその家族への支援について国や地方自治体等の責務を定めた「発達障害者支援法」が施工されました。
これは当事者やその家族にとっては大きな前進だと思いますが、それに頼るにはそうとう家族が追い込まれないと、その存在さえ気が付かないのが現状です。
今後も、社会に対して、より正しい理解が得られていくことや、個人の特性にあった支援が行われて行くことが必要だと思います。
 
それでは、次回より当時の記録を見ながら過去を思い出し、できる限り正確に書いていこうと思います。