ノンキーオヤジの 人それぞれ ・ 人生いろいろ

そうか!息子は発達障害だったのか !? 親子の葛藤 と顛末記

いよいよドクターショッピングは終わりを迎えるのか?

初めて聞いたセカンドオピニオンとは

               f:id:NONKIE:20190314195910j:plain

こんにちわノンキーです。

前回の記事はこちらから↓↓↓

www.nonkieblog.net

前回に続き、更なるドクターショッピングについての続編です。

さて社会へ出て行くための助走期間が不調に終わり、上手く離陸ができなかった息子は、なんとかしてこの心身の不具合から脱して社会へ出て行きたいという意欲はあったのだと思います。また反面仕事をやり続けた経験に乏しいため、世の中に出て行く不安が大きく臆病になっていたのも事実でしょう。

 

そうそうこんなこともありましたよ。

どこでどう思ったのか、息子がある日こう言うのです。

“お祓いをして欲しい”と、とにかく何にでも頼ってみたい気持ちがあるのでしょうか、まるで漫画みたいなことを思いつくものです。

私も無碍に否定するようなことはしませんが、一度そんなことでも経験するのはいいかも知れないと安易な気持ちでそういった場所を探してみました。

流石?に地方の中核都市です、それらしきところがありましたよ。それもかなり怪しい雰囲気の所です。

そこは●●といった組織で、心身に障害のある人たちを集めてまじないめいたことを行い、その人達からお金を徴収しているのです。弱者の足元を見てお金にしているような団体です。

我々が行った時、その人達、数人ですが内心“しめた、鴨が来た”と思ったことでしょう。息子の情報をダシに色んな角度からお金が発生するように仕掛けてきます。

 

この頃の息子は、親からのプレッシャーや自分の不甲斐なさ、心身の不調のストレスから、かなりの情緒不安定な状態でした。口を開けば親子喧嘩です。時には物に当たり破壊行為が出ます。先にも述べましたが、この頃は私の仕事の関係上借家住まいですので、破壊には神経を使います。きつくたしなめますがそれが元でまた物に当たるのです。

そういった状態でしたから、その団体の言う仕掛けに乗ってみてもいいかと、親子共々しばらく付き合ってみましたがお金のいることばかりです。

普通でない雰囲気を感じたのか、息子の方からいつの間にか止めてしまいました。

冷静になってみると、こんな奇妙な団体にすがりたいと思うほど我々親子は窮していたのです。こんな回り道もあったという余談でした。

 

さて話は元に戻って、次なるお医者さんはどんな所でしょうか。

ホームページで調べても、どこも同じような事を記載していてコレといってピンとくるお医者さんはありません、皆さん集客に必死ですね。今までの経験からいって書いている事を鵜呑みにはできません。とはいってもどこか適切な治療をしてくれるお医者さんはいないのだろうかと探します。そして、とりあえずあたってみるかということになるんですね。

心療内科の世界は、患者自身に合ったお医者さんを探し当てるのは非常に困難だと思いますね。世間的な評判はあまり聞こえてきませんから。言い方は悪いですが、当たり外れの外れの方が多いと思います。患者さんの症状はそれぞれですから、個別にきめ細かく対応してほしいものです。医師の本当の実力が問われるところでしょう。

 

次のお医者さんはどんなでしょう。ここも長続きはしませんでしたがそれでも数カ月は通院したと思います。

この医師はパソコンばかり見てあまり患者さんを観察しないのです。患者さんを良く見ないで適切な治療ができるものです。適切でなく適当なのでしょう。

案の定息子の診断結果は“統合失調症”と出ました。ここに至っては驚きはありません、むしろここまで同じ病名が出るものだと驚嘆します。本当に統合失調症なのかと思ってしまいます。

息子の症状とは似ても似つきません。

統合失調症とは↓↓


ja.wikipedia.org

しばらく通院しましたが、ここも早々に見切りを付け次のお医者さん探しです。

 

セカンドオピニオン

ある日、ホームページを見ていると“セカンドオピニオン”という文字が目に入って来ました。この地域で心療内科を開いている医師がメールで相談にやってくる患者さんやそのご家族のセカンドオピニオンを実施しているのです。

セカンドオピニオンとは↓↓

セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。

私もセカンドオピニオンという言葉は聞いたことがなく、その意味も分かりませんでした。でもなんとなく頼りになりそうな雰囲気でした。“藁をも掴む気持ち”とはこういったことなのでしょう。右往左往する息子を傍目に、私は予約の電話を入れたのでした。

電話の向こうに優しい受付の女性の声が聞こえてきました。何となく“お、いいぞ”と心の中で叫んでいました。最初から数えて丁度10件目のお医者様です。

このお医者さんには大いに息子共々助けられました。この頃からですね、巷で発達障害という言葉が聞かれ始めたのは。

そしてこの医師は、息子に初めて発達障害の疑いを持ちその診断の結果、現在の症状は発達障害が原点にある二次障害ですという診断を下したのです。

その時私は、新しい境地を見た気がしました。そして悩み続けた親子の葛藤の先に、ほのかな明かりが見えた気がしました。

しかし人生というものは奥の深いものですね。物事の解決はそう期待通りにはいかなかったのです。

 

今回はこれまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。